醸しにすと日記

猫2匹と山梨県の丹波山村へ移住しました。発酵食品で地域おこしに挑戦中。

移住してきて約2か月の今の気持ち

4月15日に厚木市から丹波山村へ引っ越してきて、そろそろ2か月経ちます。

特に声高に叫びたいほどの不満もなく、毎日穏やかに楽しく暮らせているなという気持ちです。

 

25歳の時に一人でカナダに行って、語学学校に行ったり、仕事をしたりで2年8か月ほど住んでいました。

日本でそれなりに英語を勉強して準備していたつもりが、いざカナダに着いたら何にもわからない。

アナウンスが聞き取れない。

右も左もわからない。

地下鉄に乗りたいのに切符の買い方がわからない。

知らない人について行ってバスに乗れたものの、降り方がわからない。

誰かに聞きたいのに英語がでてこない。

孤独だ・・・と、自分でカナダへ来たくせに、ホームシックになり、夜に部屋でひとりになると「日本に帰りたい」としくしく泣く日々。

そんなこんなで毎日が過ぎ、ほんの少しは聞き取れるようになってきて、一緒にカフェに行けるお友達もできて、3か月後には「もう日本帰りたくないなー」って思っていました。笑

 

不満は言おうと思えばいくらでも出てきます。

カナダに住んでいると、家族や日本の友達とは連絡取りずらいし、

ご飯は日本の方が格段に安くて美味しいし、

カナダは平和だし安全とはいえ、日本の安全さとは違うし、

言葉の細かいニュアンスはわからないし、

バスが時刻表通りに出発することはあまりないし、

英語でジョークを言われても何が面白いのかわからないし・・・

 

言おうと思えばいくらでも。笑

 

でも、カナダでの生活はとても好きでした。永住権をとりたかったくらいです。

ワークビザの延長ができなくて日本に戻りましたが、日本からもう一回ビザの申請をするための手続きをしていましたし、またカナダに戻るつもりでした。

結局ビザがおりなかったり、母親が病気になったりで日本で生活することになりましたが、それも運命だったのかもしれませんね。

 

好きなライターさんがどこかの雑誌で

幸せは比較して始めてわかる

という(一語一句同じではありませんが、こういう内容の)ことを言っていました。

本当にその通りだと思います。

誰かや過去の自分と比べて、今の自分の幸せを知るのだと思います。

 

基本的には人と比べるのは元々あまりしないようにしているし、好きじゃありません。

いつも人の方が羨ましいからね。笑

でも、しないのは無理です。

今は家賃タダで平屋に住ませてもらっていますが、古いおうちなので、新築のお友達のおうちに遊びに行かせてもらうと、彼女は旦那さんとローンを頑張って払っているというところは都合よくすっ飛ばして、とにかく新しくて洒落ているおうちが羨ましいのです。新しいおうちいいなぁ!私も欲しいなぁ!となります。笑

でも、それはそれ。

今の自分を真っ直ぐ見れるようには意識しています。

 

話が逸れましたが、カナダに住んだり、厚木に住んだり、丹波山村に住んだりしていますが、どこも同じように、住めば都です。

今は丹波山村に住んでいるし、この村が好きです。

村の方によく「不便でしょ?」と声をかけていただいています。

確かに、便利ではないです。笑

スーパーまで車で40分なので、まとめ買いは必ずしていますし、ちょっとあれを買いたいって思っても遠いしね。

バスは1日4本かな。最寄駅まで1時間はかかるし。

あと、虫は格段に多い。今朝もうちの猫がムカデと戦っていました。怖かったっす。笑

でも、コンビニが近くにあって、バスや電車が分刻みでくることが便利ということならば、そこは私にとっては重要ではないので、今ある環境で自分でできる範囲の暮らしを無理なくできれば大成功です。

だから、どこに住んでいても一緒です。

 

 
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虎太郎が陽だまりの中でだらだらしているのを、雫がソファでゴロゴロしているのを、穏やかな気持ちでただただ見ていられてる時間がたっぷりある生活は気に入っています。

今までもそんな時間はあったとは思いますが、もう少し忙しく生きていた気がします。

この先の事はわかりませんが、今のところ、ここでの生活は気に入っています。